こんにちは、Teshiです。
最近、シリコンバレーでコンサルティング会社を経営している渡辺千賀さんのセミナーに行く機会がありました。
(正確にはパソナテックさんの『ヒラメキ×ツナガル×ブログ』というイベントです。)
そのイベントでは渡辺千賀さんのKeyNoteが行われ、シリコンバレーのベンチャー投資の現状や、シリコンバレーでの最近の開発スタイルについて話されてたのですが、今日はそのシリコンバレーでの開発スタイルについて書きます。
MVP(Minimum Viable Product)なシステム開発
MVPは野球やサッカーで言うMVPとは違っていて、上記の通りミニマムで実行可能なプロダクト。ということになります。
渡辺千賀さんによると、これまでは数年単位で完成形のプロダクトをリリースしていく。という流れが主流だったけれども、
それでは商品を出した時には既にライバル他社に先行されていたり、その商品自体がそもそもダメなアイデアの基に作られていた場合、作るのに費やしたコストが無駄になってしまう。
そこで、思いついたプロダクトの本当に核となる部分(他社製品と差別化されている部分)だけを、超短期間で作成して、早めにユーザーのフィードバックをもらいより完成度の高い商品に近づけていく、あるいは商品開発自体をやめる、という選択肢を取ろうという流れが出来ていてそれがMVPという考え方らしいです。
MVPなサイトの事例
セミナー内では下記のようなサービスが紹介されていました。
アカウント発行時に自分の友達の情報を入力し、クレジットカードの購買履歴を基に、自分が何を買ったかが友達に送信されるサービス。友達の持っているものは自分も欲しいという購買心理をついているらしい。
この商品で言うMinimumな(核となる)部分はクレジットカードの購買履歴を利用しているという点らしい。
「インビュー」と読むらしいです。
これは3Dのチャットルームで、自分のチャットルームに色々な3Dのアバターアイテムをおいておいて、自分のルームに入ってきた人にそれを見せることが出来るらしいです。
Thereという前進となるサービスを基にしているらしいですが、すごいのがThereは5年をかけて開発したのに対して、
このIMVUは6ヶ月の短期間で開発したということ。その際一つのチャットルームに複数人が入ることは出来ないという選択をしているそうです。それによってシステムを大幅にシンプル化しているのですね。
このサービスのMinimumな部分はチャットと3Dをかけ合わせている点ですね。
人力検索のサービス。最初に友達のメールアドレスを登録すると、検索した内容がその登録された友達に届き、自分の友達が分からなければ更に友達の友達に情報が送られ検索を行うことが出来るという仕組み。
機械より友達の情報の方が価値が高いという考えで作られているらしいです。
このサービスのすごいところは、6ヶ月間のあいだに6つのプロトタイプを作ったというところ。
渡辺千賀さんの話によると、このサービスはプロトタイプを作るたびに200名ほどのテストユーザーを招待して、結果として2,3人のユーザーにしか使ってもらえず、使ったユーザーは2度と戻って来ない。(つまりプロダクトに全く魅力がない。)ということを5回繰り返し、最後に出来たこのAardvarkだけがちゃんとユーザーに使ってもらえたらしいです。
(その後Googleがこの企業を買収し、上手くBuy outを実現出来たのだとか)
もっとすごいMVP
セミナー内ではもっとすごいMVPも紹介されていました。(半分詐欺ですが笑)
1.紹介ページ+登録
プロダクトは何もできてないけど、こんな商品どうですか、という紹介ページだけを用意して登録フォームを用意。
→たくさんの人が登録してくれたらその商品はニーズがあるので実際に作ってみる価値あり。
2.購入ボタンだけを用意。
同じくプロダクトはないけど、商品紹介ページと購入ボタンだけ用意してボタンを押したら、「ご注文有難う御座います。」とだけ表示して終わるサイト。(これはひどい笑)
どれくらいなら購入してもいいと思ってくれるのかが把握出来るし、商品のニーズも分かる。ニーズがあればGoサイン。
3.Adwords広告をだしてみる。
一番簡単。アドワーズに商品説明だけ書いとく。クリック数でどの程度ニーズがあるか判断する。
まずは小さくスタートする。
このように、まずは小さくスタートするという考え方がシリコンバレーでは主流になっているようです。
実はBBPlanetでも、最初は小さくスタートして段々大きくしたいというニーズの依頼が多くやってきていますので、ウェブ業界全体としてこういう発想は浸透しているのだなぁ。と思います。
ただ渡辺千賀さんの話では、重要なのは「他社との差別化要因は何か」を徹底的に考え絞り込むことらしいです。そうしないとありきたりな商品でしかも内容が充実していないものとなってしまい上手くいかないとのこと。
もし、今後自社で新しいタイプのサイトやECを立ち上げたい、という方はこのMVPという考え方を利用されてはいかがでしょうか。またBBPlanetに登録されている企業様にはマーケティングやECサイト構築のプロが多くおりますので、アイデアが具体的になってきたら是非ご相談をしてみてください。より具体性を持った提案が続々と頂けると思いますよ!
【参考】
渡辺千賀さんのブログ:「On Off and Beyond」